レンズの加工についてLens
メガネの五大要素のひとつの加工ですが、一言でいえばフレームにレンズを入れるという工程です。近年、レンズの加工機などが日進月歩で進化していまして、以前なら不可能だった加工も機械ならきれいに仕上げてくれたり、ハンドメイドでは絶対不可能な加工もやってくれます(機種による)。当店で導入しています機械類も、自慢したくなるほど良いものを使わさせて頂いております。しかし、100%機械任せで良いのか?そこに人の技が入り込む余地はないのか?
加工の工程
1.玉型トレース
フレーム(レンズ)の形を読み込む作業。
2.レイアウトの入力
加工の条件を入力する。レンズの材質やタイプ、カーブ、フレームのタイプ、サイズ、眼の位置データ、レンズデザイン編集、その他加工条件。
3.レンズ光学中心にマーキング
4.レンズ軸うち
加工機にセッティングするための治具をレンズに取り付ける。
5.加工
レンズを切削する。一回で仕上がることはほとんどなく、レンズサイズやレンズカーブを確認しながら数回に分けて削っていきます。
6.レンズ歪確認
レンズ歪確認時には、手擦りをして微妙なサイズや調整をする。フレームのサイズよりレンズサイズが大きいとレンズに歪みが入ってしまい、小さ過ぎるとレンズが外れる場合があります。
①歪みのある状態
②手擦り
③歪みのとれた状態
7.ビフォアフィッティング時と同じように仕上げる
以上が大まかな加工工程になりますが、どんなに良い機械でも操作するのは人間で2、のレイアウトや加工条件の入力は、機械のクセとおのおののフレームの状態やレンズの度数などを考慮して入力します。
また6、のレンズの歪みとレンズの仕上がり具合も意外と手間のかかる作業になります。
そういった意味では、加工工程も機械と人の共同作業ということになり、気の抜けない大切な要素です。